私の人生の恩師、2番目の母である武田安子先生が天に召されました。

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武田安子先生は、私の幼稚園の先生でした。
私が3歳の時、母に手を引かれ、自宅近くの尼崎キリスト教会付属「めぐみの園幼稚園」に行きました。そこで出会った先生は私に始めての事を沢山教えてくれました。

祈ること、歌うこと、お遊戯、物を作る事、遊ぶこと。

先生と私の亡母はとても仲良しでした。私が卒園したあとも、仲の良いお母さんグループと食事をしたり、個人的に先生のお宅にお邪魔したり。そして、母はいつも先生に「裕子の事をどうぞ宜しくお願いいたします。」とよく言っていたそうです。

その母が16歳の時にうつ病の為に自殺してから、先生は私を励まし続けてくれました。

先生は「どうしてこんな辛いことが裕子ちゃんに来たのか分からない。でも、神様はあなたがどれだけの苦労に耐えれるかご存知だからこの試練が来たのね。でも、あなたは必ずこの苦労を通して素晴らしい大人になるよ。私はあなたの将来を期待しているから。」そう言って先生は私を励まし、癒し、労い、期待し、愛し続けて下さいました。武田先生がいなければ今の私はありません。私が海外に在住中もいつもお手紙やカードや小包を送って下さり、私の家族の問題や個人的な問題もいつも、どんな事でも私の話を聞いて適切なアドバイスを下さる方でした。私の実母は16年しか私は知りませんが、武田先生は母が亡くなってからも34年間も私の2番目の母として、いつも私を支えて下さいました。

その先生は肝臓癌、肝不全の為、今年に入ってから徐々に弱っていかれ、最後は病院が彼女の家になってしまいました。しかし、クリスチャンであった先生は、最期迄、神様を信じること、感謝すること、愛すること、赦すこと、与えること、労うこと、謙虚であること、忍耐すること、笑うこと、泣くことを教えくださいました。

先生の最期迄、息子さん夫婦と病室で看病する事が出来、天国に見送る事が出来た事は、本当に光栄です。そして、先生の母教会、神戸バプテスト教会で前夜式、告別式をお花一杯に囲まれて先生はイエス様の元に行かれました。

大好きな武田先生、本当に今まで沢山の愛をどうもありがとうございました。そして、又、いつか、天国で再会できる日を楽しみにしています。

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左の写真は2013年7月5日撮影 武田先生83歳