神戸新聞NEXTに2016/7/24洲本での講演会の記事を載せて頂きました。

 

  • 家族の問題に揺れた半生を振り返り、あるがままを受け入る大切さを語る市岡裕子さん=洲本市文化体育館
家族の問題に揺れた半生を振り返り、あるがままを受け入る大切さを語る市岡裕子さん=洲本市文化体育館

 吉本新喜劇の座長として高い人気を誇った故・岡八朗さんの長女でゴスペル歌手の市岡裕子さんの講演会が23日、兵庫県の洲本市文化体育館であった。母親の自死や父親のアルコール依存症、弟の早世など家族の問題に揺れた半生を振り返り、相手のあるがままを受け入れること、日々の小さな幸せに感謝することの大切さを語った。

淡路地区人権教育研究協議会などが主催する「第63回県人権教育研究大会淡路地区大会」の記念行事。淡路島内の教育や行政、地域活動の関係者ら約600人が耳を傾けた。

市岡さんの母親は夫の反対を押し切り、30代後半から勉強して事業を興そうとしたが失敗。精神を患い、市岡さんが16歳のときに自ら命を絶った。家族のショックは大きく、岡さんと当時13歳の弟は酒におぼれた。弟は後に、30歳の若さで肝硬変のため亡くなった。

市岡さんは恩師や親友の支えで持ちこたえたが「両親のせいでこんな家庭に」という思いは消えず、なかなか断酒できない岡さんとの葛藤も続いた。

30代で米ニューヨークに移り、黒人教会へ。ゴスペルを歌う黒人女性らの助言で「家族を許して愛し、父との関係を立て直そう」と決断した。岡さんも断酒でき、帰国して最晩年はともに過ごした。

「愛されること、褒められること、誰かの役に立つこと、必要とされること。この四つがあれば、どんな人でも立ち直れる」と呼び掛け、聴衆の涙を誘った。(上杉順子)


http://www.kobe-np.co.jp/news/awaji/201607/0009313941.shtml

 

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